「松阪の清流・櫛田川をくだる②」第449回サルシカ隊がいく

投稿日: 2016年10月16日(日)08:48

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「松阪の清流・櫛田川をくだる」のパート2。
題して、「今井ちゃんの受難」である(笑)。

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前回、われわれはリバーパーク茶倉からパックラフトで櫛田川をくだりはじめた。

櫛田川は両岸を岩肌で覆われ、すばらしい景観のところ。
特にリバーパーク茶倉を出てしばらくは、人工的な建造物などが一切目に入らないゾーンとなる。

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パックラフトもカヌーもこれまで体験したことがなかった今井ちゃんは、ゆるやかな流れのところでさらに漕ぐ練習を。

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最初の軽い瀬。
隊長のわたくしが先行し、コースをうしろの今井ちゃんに伝えてから彼女も突入。
パックラフトはめちゃくちゃバランスがいいので、船が横になったぐらいではひっくり返らない。
そのまま流されていけばいい。

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今井ちゃん、ひとつめの瀬は悲鳴をあげつつも余裕でクリア。

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吊橋から撮影する中谷の父ちゃんに別れを告げて、いよいよ奥まった谷間ゾーンへ。
そんなに激しい瀬があるわけではないが、問題は上陸ポイントが少ない。
仮に岸にあがっても、崖を登るすべがないのだ。

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ちょっとレベルアップの瀬がやってくる。
ここもわたくしが先行して、今井ちゃんを誘導。

今井ちゃん、瀬の途中で完全コントロールを失い、うしろを向いてくだってくる。
ひっくり返ることはないけれど、これは相当恐ろしい。
後ろ向きのジェットコースターに乗るようなもんだ(笑)。

今井ちゃん、また悲鳴。
わたくし、笑う。

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「た、隊長〜、ここ難易度高くないですか?? わたし初心者ですよ!! しかもかよわい女性ですよ!!」

どこがかよわいのかはわからないが、すさまじい安定感であることは間違いない。

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続いてまた別の難関が!

枯れた竹がなぜか川の中から何本も突き出ている。
丈夫だとはいえ、パックラフトは所詮ビニールだから、竹の枝などに当たったらすぐさま穴があく。

「今井ちゃん、左だ! 川の左へ移動しろ!!」
「してます〜!!! してますけど、前に流されてくんです〜!!!」

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今井ちゃん、あえなく枝にひっかかる。
パックラフトは大丈夫そうであったが、離脱できない。

仕方ないので隊長のわたくしが上流にむかって漕いで戻って救出にいく。
ゴムボートで流れに逆らって漕ぐのは辛い。
汗がながれる。
そして五十肩が痛い(笑)。

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無事救出後、今度は今井ちゃん、岩にひっかかる。
隊長のわたくし、船から下りて今井ちゃんを救出する。

しかもその際、わたくしは川床で足を滑らせて転ぶ。
びしょびしょ。

笑ったまま岩に貼りついている今井ちゃんを引き離し、ぜえぜえ言いながら川に戻る。
これは今井ちゃんの試練ではなく、わたくしの試練かもしれない(笑)。

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で、このあと、実は思ってもいなかった大きな瀬が出てきて、大騒ぎとなる。
残念ながら大変すぎて、そのあたりの写真は一切ない。
完全な谷あいで、まわりから見下ろすこともできないポイントだったので、中谷の父ちゃんの写真もない。

沈こそしなかったものの、わたくしも今井ちゃんもかなり水をかぶって流された。
まあ経験者からしたら、笑って楽しめる瀬であるが、初心者の今井ちゃんにとっては地獄の激流であっただろう(笑)。

中谷の父ちゃんが待つ中継ポイントへ。
笑っているわたくしの向こうで、放心状態のまま流されてくる今井ちゃんが見える(笑)。

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さあもうすぐ上陸、というところで、今井ちゃん再び岩にひっかかる。
岩は見えないかもしれないが、水中の岩が、しっかりと今井ちゃんのケツをホールドしている。
いや、今井ちゃんのケツが岩をホールドしているといったほうがよいか(笑)。

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水浸しの今井ちゃんのパックラフト。
腹のあたりまで水浸し。
さぞ寒かろうと思ったら、ぜえぜえ言いながら汗を流している。

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「今井ちゃん、もう1回くだる?」

中谷の父ちゃんにそう言われてぶるぶるクビを横にふる。

「こ、今度は池かプールでお願いします!」

お疲れさま、今井ちゃん。
今度は父ちゃんとわたくしの番だ。

まだまだ試練の川下りはつづく。